好奇心が旺盛で、割とあれこれいろんなものに興味を示しやすい。
己に自信があるように見えて、それは言動、行動に良く表れる。
人の手を引き、導き、強い意志を持って、広義の意味で”守護すること””加護すること”に拘る故か、度々それらを押し付けてしまう傾向もある。
――――とあるできごとより、些かその拘りは和らぎ、人を信頼し、耳を傾けるようにはなった。
不死者、及びそれらに通ずる者が身を犠牲にすることを厭う。
勿論そうでない人が犠牲にすることも厭う。
その身を削ることは、”必要なときに”。それは彼女自身の願いで祈り。
それは己のことも。だからそうならないような方法を模索する。
――だがどうにもできない時、誰かを犠牲に、誰かを削がせるくらいなら。
彼女は己が身を削ることを選ぶ。犠牲になることを厭わない。
皆の前では平然に、精一杯の虚勢を張って。
だってその人は、きっと自分よりも多くの人から慕われ、親しまれているから。
だって自分は、今まで多くの者を救えなかった”騎士”なのだから。
手が伸ばせるなら伸ばしたい。できるだけ誰も”傷つけないように”。
痛んだ翅は――――休める場所が、ある。その場所が対象でない限り。
そして若干の猫属性が垣間見える。本人は猫扱いはあまり好きではないが。
鎖骨の間の黒玉
■黒の玉(ぎょく)
司るのは【黒】。――彼女の世界では、属性名称は【色】である。
※一般的に闇に近いそれ。
元の世界では、黒玉が与えられた者は【黒の騎士】とされる。
彼女自身の【黒】の属性はほんのりとしたものだが、玉からの【黒】はとても強い。
玉は膨大で強力な魔力と、魔法とは少し毛色の異なる騎士の力を宿している。
ツェツィーリエはこれらの力を借りることで、魔力が無尽蔵となっており、魔力切れを起こさない。